Hiro 先生の気まぐれバレエ日記


TPA
(突破)

Top Priority Act for Ballet」

2020年6月26日(金)

(トッププライオリティアクトとは)

が長年の研究データから構築し、今尚改良と改善を余儀なくされているのが、
バレエパフォーマンス・エンハンスメント・メソッド
(バレエの能力を拡張する独自手法)である

TPA

" Top Priority Act "
(トッププライオリティ・アクト)です。

これは
ダンサー個々の身体的条件及び精神的特徴をマルチアングルから瞬時に類別し、それぞれに最適なアプローチをしていくことで、より最短で最良の結果を導きだすといったものです。
幸い、このメソッドによってその後のダンサーとしてのポジション大きく好転変化した人間は全体の90%を越えます。


"トッププライオリティアクト" 


ダンサーそれぞれにとって最優先事項は異なります。

それを寸部違わずにアプローチさえすれば、ほとんどのダンサーがこれまでの自分とは打って変わった
"バレエ力(りょく)"
を獲得できます。

ダンサーとして別人になれるといっても過言ではありません。

俗に言う

" Wrong button "

"ボタンのかけ違え"

対処の方法を誤ることは
どの世界でも時間を無駄にした挙げ句
とても残念な結果を招いてしまう羽目になりかねないという事です。


本当のメソッド


バレエの歴史は古く

それだけにいくつかの国で

それぞれにメソッドなるものを確立し

自分たちの手法の正当性をアピールし合っています


そのこと自体けっして否定されるものではなく

ある意味その競い合いが

現在のバレエエンターテイメントを盛り上げ

けん引し続けてきたのだといえます


ですが僕個人の目には

それらのメソッドというのは

あくまでもお互いのビジネス領域の線の引き合い

にしか映らないというのが本音です



僕の考えるメソッド

"本当のメソッド"

というものは

あくまでもダンサー一人ひとりの中にのみ

存在しうるもの


そしてそれぞれが

全く違う色、形をしているのは当然で、それだけにそれぞれに適したアプローチをしてあげるなのです


人は

肉体的にも

また

精神的にも

同じものは二つと存在しません

筋線維

靭帯

皮膚

それら個々の感覚器

そして


これら

" 唯一 "

のものに対して

マニュアル的に決められた"メソッド" を

無理やりはめ込もうとすること自体ナンセンスなのではと考えています


あくまでも

内部メソッド


ダンサー個々の体の中に潜んでいるものに手を差しのべる...こと

ですから当然

そのアプローチの仕方も十人十色

ABCDの順にアプローチしても成功しなかったダンサーが

DABCの順にアプローチすると瞬く間に花開いた

ということが

僕の経験だけでも一桁では終わりません


結局

一番重要なことは


WHAT 

何が必要なのか?

ほとんどのダンサーはそのことには気付いるはずです


なのでそこで終わらせず

HOW

どうアプローチするのか

どういう順序で攻略していくのか

それを


" 見抜く目 "


トップ プライオリティ アクト


こそ必要なのです...



TOP PRIORITY  ACT 

トッププライオリティ アクト

僕はこの手段手法こそが

全バレリーたちにとっての


本物のバレエメソッドだと確信じています


これは決して独りよがりな見解ではなく

過去にそして現在まで

" ダンセラ " に足を運んできたダンサーたち全員が

実感し、確信しいることなのです。


Hiro Asari

ピルエット

2020年01月11日(土)

バレエの舞台

客席に座って楽しむ方々

そして

ステージの上に立って提供するダンサーたち

双方にとって

理屈抜きに大きな醍醐味のひとつが

この回転テクニック

ピルエット

もちろん

たくさん

かつ綺麗なフォームで

回転してくれるダンサーは

万人に喜ばれ人気があります😊

「バレエは回転やジャンプじゃない。芸術性だ」

などといった高尚な意見もありますが

正直なところ(おそらくそういうご本人たちも?)

やはり驚くほどのバランス感覚で

観客に喜んでもらおうと

エネルギッシュに回転する様は

観ていて明るく心打たれるものですよね😃

さてこのピルエット

どうも世界的なスタンダードが

あるかのごとく

通常舞台上だと2回転からうまくいって3回転🌀

4回転回るとオッ⤴️となり

5回転だとブラボーと心の中で拍手する👏

といった感じでしょうか^^;

今日ではスタジオやカンパニーで

レッスン中にそれ以上回ったことがあるダンサーも

少なくないと思いますが

本番となると

これがどういうわけか

そうそう回れないのが実情

当然それだけの回数回るには

音の長さもそれなりに必要になるので

なかなかそういう機会が無いというのもあるかとは思いますが

どうもそれだけの理由ではないようです

やはり舞台は生物(ナマモノ)

一筋縄ではいきませんね

ちなみにこれはあえて(半ば親バカ承知で)自慢してもいいかも知れませんが(^^;

僕が主宰するバレエスクール CLASS-A BALLETの生徒や

ここダンセラ(ダンサーズ・セラピット)に通ってる子のうち

スタート(僕を訪れて来てくれた日)時点で

1回転もしくは2回転なら何とか回れて

何度かトライするうちの1回はなんとなく3回廻れることもあるというレベルの場合

その全員が早くて1ヶ月

遅くても1年以内に

全員が5回転は廻れるようになります

2年以上いる場合

7回、8回回ってもあまり感動することもなく(笑)

(もちろん綺麗にパッセを維持した状態で)

12回転する子もいます

単なる我が子自慢ではありません

つまりここでわかるのは

ピルエットはあくまでも技術であり

生まれ持った感覚や

運動神経に恵まれてるダンサーたちの専売特許

ではないということです

それぞれに

きちんとした順序で

それぞれに

正しい訓練を課してさえあげれば

誰でも克服、上手に回れるようになるのもの

だと言うことをお伝えしておきたいのです…

僕自身

通常はむしろ

回転やジャンプではなく

立ち居振舞いや

ポールドブラの優雅さ

ラインの美しさなどにしつこくこだわったりしますが

それでもやはり

綺麗に力強く廻るダンサーについ笑顔になっている自分がいます

つまりそれが真実

正直な観客の心理なのではないでしょうか

ピルエットに限らず

アラベスクやポワントワークにしても

同様に適切な訓練によって

誰にでも十分に克服改善が可能なものであることは間違いありません

CLASS-A BALLETにしても

Dancers-therapitにおいても

ここで導入しているのが

僕が20年以上

延べ70000人を越える

データを元に構築し

未だにアップデートし続けている独自の手法

TPM「Top Priority Method」

です

次回はこのTPMについてお話ししたいと思っています

それでは

お忙しい中お読み頂きありがとうございました!

Hiro Asari😌

集中と解放

2019年12月17日(火)

◇ 

'' バレエが上手に踊れるようになりたい ''

プロから趣味でバレエを愛好している皆さんすべての願い

これまで

延べにすると6万人を越えるダンサーたちを見つめてきて

はっきりしたことが一つあります

それは

バレエを上手に踊る上で

プライオリティのトップ

に仁王立ちするのは

バレエの為の身体条件

ではなく

もって生まれた運動能力

でもない

それは

'' メンタルクライシス''

だと…

たとえどんな身体条件に長けていても

どんなに高く飛んでもたくさん回っても

そしてどんなに容姿に恵まれていても

これに直面してしまうと

せっかくのダイアモンドが河原の石ころと化してしまう

からだの動きもまさに

''自分の意に反して''

がんじがらめ

そしてこれを打破してくれる行為が

''集中と解放''

だと思っている…だけでなく

自身で体感してきました

ところが本人はそのつもりでも

実はその真逆まで滑り込んでしまうケースが多々あります

それが

''緊張と拘束''

この2つは本人にとって

非常によく似た感覚なのですが

まさに天国と地獄の差

僕にとって

むしろこの壁を越えさせることの方が

身体的能力を拡張させることより

重要だと考えています

そしてそれもまた

大抵の場合克服が可能です

いえ可能でした😊

つまり

緊張と拘束

から一転して

集中と解放

へと軌道修正することが出来るのです

これはバレエに限らず

人間同士のコミュニケーション

をスムーズに進める上においても

最も大切なポイントとなると思います

決して自画自賛するわけではなく

事実としてあるのてすが

主宰するダンサーズ・セラピット

通称''ダンセラ''に通い始めると

ダンサーたちは100%何かにつけて評価されまじめます

僕はその理由が

肉体的な訓練しかり

そのほとんどがダンセラで培われる

自信・確信・期待

つまり自分の中の''精神環境の変化''がおのずと

集中と解放

へとリンクされた結果なのではと思っています

ではいったいどんなことをして

それを成したのか

よく質問されますが

答えは

抱腹絶倒😊

かもしれない

と答えます

バレエダンサーは幼い頃からバレエを始めますが

そういった壁にさいなまれるダンサーたちは

ほとんどの場合

お教室の先生の前で

緊張したり

不必要なまでに物事をシリアスにとらえたりして過ごした経験をしています

また十分な発言をもしてきていません

これもまた余談ですが

僕が主宰するバレエスクール'' CLASS-A BALLET '' のモットーの一つに

'' 私語を慎むな''

があります(他では考えられませんね😊)

特に僕のクラス'' B-PEC (ビーペック)''では

そこが唯一の僕の舞台と化します^^;

とにかく終始抱腹絶倒の中レッスンは進められていくのです

もちろん他と比べ想像を超える訓練を課しながらですが

そして公演しかりコンクールしかり

彼女たちの踊りを御覧いただいた方々から口を揃えて出て来るのは

「本当に楽しそう。幸せそうに踊る。表情が豊かで見ていて心なごむ」

といった言葉

それだけではなく

他のお教室から移ってきて間もない時のコンクールでは予選落ちだったのが

1年後には1位を獲得したりします

(特別運が良かったのも知れませんが)

でもこれは間違いなく

彼女たちが心底リラックスし

常に '' 集中と解放 ''の中にいるからこそなせる業ではないかと思います

精神環境ですね

ダンセラに至っては

マンツーマンなだけに輪をかけて

2人ともおおはしゃぎでトレーニングが終了します

そしてここでも結果は明らかです

子供の本来持つポテンシャルを最大限までに拡張させるために欠くことの出来ない

言わば ''スマイルメソッド''

これは将来バレエダンサーとして成功するための

すべてにおいての第一歩目に位置しなければならない課題だと確信しています

Hiro Asari

バレエなる条件 - 足の甲 -

2019年12月04日(水)

◇ 

僕の元には

つまりダンセラの問い合わせメールには

今でこそその数は減りましたが

週に5、6件はバレエに関する様々な悩みの相談が寄せられます

その昔、まだバレエスクールを開校していなかった頃は

ある程度時間もあったので、極力返事を書くようにしていました。

そのせいもあってか

多い時期には相談メールが日に200件を越えていた頃もあったのです(感謝)

今ではとてもじゃないですが能力的に対応不可能🙏💦

そして

それら質問や相談の内容はというと

やはり怪我のことや筋力的なことあるいは将来の進路についてなど

まさに十人十色ですが

なんといってもダントツなのが

足の甲…

そうです。バレリーナは足の甲の形に異常な?(^^;こだわりを持ちます

仕方ないことなんですよね

立ったときも出したときも足のラインをキレイに魅せるには…

そして次に多い相談は膝(・・;)

膝も後ろに引っ込んだ形の方がキレイに見えるという価値観がバレエの世界にはあります

この2点

実は改善可能なのです

とても繊細な箇所でもあります

時折''甲を伸ばします''といったワードがキャッチフレーズに使われているのを目にしますが…

膝にしてもしかり

これは非常にセンシティブな知識と配慮が不可欠となります

身体の受容感覚器というのは

それこそミリ単位でその変化を感じとります

つまり下手をしてしまうと

逆に将来取り返しのつかない結果を招いてしまうことになりかねません

例えば足の甲を伸ばすといった行為

これは単なるストレッチのレベルにあらず

スポーツ医学的にはリスフランと呼ばれるエリアの

れっきとした

'' 捻挫 ''

スポーツ損傷の部類に入ります

しかしながら

ダンサーたちにとってそれを克服するかしないかは

ある意味死活問題…ほどの差があるのも事実

となると

それを単なる捻挫で終わらせるのか

ダンサーとして大きなアドバンテージと成すかは

その行為の後処理の優劣に決定的な差が出るのは必至

また

''バレエ的に有利''

な膝の条件改善については

さらに注意が必要となります

ダンセラでは

とてもユニークなアプローチで膝の伸展度の拡張を図ります

もちろん甲同様ダンサーたちの膝は

始めたときと比べ格段に変化します

ですがこれもきちんと計算された訓練とセットで施されるからこそで

やみくもに膝を押し伸ばしたりするのはナンセンスとしか言えません。

ダンセラには国内だけでなく

海外からもたくさんの未来のバレリーナたちやカンパニーダンサーたちが訪れてくれますが

彼女たちが求めているものも

日本のダンサーたちのそれと全く同様のもの…

テーマが同じである以上

より上質な訓練と出会えたかそうでなかったかは

将来の命運を分けるほど重要

だなぁって。。

だから

自分も

ダンセラも

もっともっと

最上質

であるべく精進し続けないと…

なんて柄にもなく

真顔になっちゃいます💧

Hiro Asari / Dancers' Thera-pit

口込まれない喜び^^

2019年12月02日(月)

前回の''気まぐれ日記''の冒頭に登場してくれた元プリンシパルダンサー。

「先生、私が現役時代にダンセラに来れなかったのは躊躇してたから…だけじゃないんです。」

と続けて

「誰も教えてくれなかったから…正直私でもそうしたと思うから攻められないんですけど…」

…確かに

彼女と同じバレエ団のダンサーたちも15年前から何人か来ているが

通うメンバーが変わらない;^_^A

しかも…お互いが''ダンセラっ子''であることを未だに知らないという…。

そしてこんなことも…また別のカンパニーの話。

ある時10年以上もダンセラっ子であるプリンシパルが

「先生今日ね、○○ちゃん( ソリストダンサー)が怪我して可愛そうだったんだよ」

と教えてくれたので僕は当然?「そうかぁ大変だな。。まぁ ''無事こそ名馬なり''(怪我しない馬こそ名馬である)って言うから。

きっとバレエ自体が本人にとって違ってたり、筋力的に不足してたりとかなのかな。

一度つれてきてあげたらどう?」

と一応気を使ったつもり(^^;

すると間髪をいれずに一言

「えっどうして?他の子上手にして何の得があるの?」

あまりの迷いなき即答に苦笑いしながらも逆に感心してしまったのを覚えている

決してそう答えた彼女を攻める気はない

それにそれくらいじゃないとプリンシパルなんて重責は務まらないかも…

一連のことから伺えるのは

クチコミというレベルのものは、きっとまだまだ万歳するほどの評価ではないのだろうと(;^_^A

良いものを置いているショップや腕のいい整骨院の場所などは

笑顔で教え合えるが

ダンセラの場合はというと

これは

''絶対に教えない!''

と言い切る(^^;

個人的には正直''商売あがったり''だが(笑)

反面とても光栄に思える。。

大抵のことは口込めるが

金銀財宝のありかを教えたりはしないだろうからだ

ダンセラは

バレエダンサーたちにとって

財宝が詰まった宝箱に等しいのかもしれない

そう勝手に気をよくしている自分がいる😊

だから毎回ダンサー同士が鉢合わせしないようにタイミングをずらすべく

ハラハラしながらLINEであくせく調整することも苦ではないのだ(笑)😉💦

Hiro Asari

かけがえのない出会い

2019年11月23日(土)

◇ 

最近こんなことがありました

某国内のバレエ団の元プリンシパルがダンセラに来てくれました

本人日く

久しぶりに仕事のオファーを受け

焦って体を戻そうとダンセラへ。

現役時代噂には耳にしていたけど

忙しさと変なプライドが

ダンセラを訪れることを躊躇させて

いた…と正直に語ってくれました😌

そして今回背に腹は代えられぬ思いで

やって来たとのこと。

そして僕なりに彼女に必要と思われる一連の内容を提供し終わった時

本人の口から

「あぁ…なんでもっと早く来なかったんだろう…」

ダンセラでは決して珍しくないダンサーたちのうめき。。

次にこんなこともありました

コンクールには頻繁に出場していながらも

どの大会でも決戦すらいった経験がないと

卑下される中学になったばかりのお子さんとお母様がいらした

確かに正しく立つこともきちんと出来ていない状態( 僕的な視点からという意味です)

でも

僕には彼女の中にあるものと

現状のバレエのレベルがどうしても釣り合わない

もっといい状態のはず…

足しげく通ってくれて半年

規模こそ小さいコンクールでしたが

ダンセラ後始めて出場

結果は4位

これには本人も親御さんもいい意味でのショックを隠しきれない様子

でも

僕としてはそこまで驚く結果ではなかった

もともとその辺りでよかったはずだからです

これらの''出来事''でとても強く感じるのは

たとえ経験豊かな大人にとっても

またこれからの未来を切り開く子供にとっても

よくも悪くも

出会いというのは常に大きく影響し

かけがえのないものとなって

そしてよくも悪くも

それに準じた結果が待ち受けているものなのだなと…

まさに1ミリの差…が…

本人たちもですが

僕自身も

引き続き油断なくダンサーたちに接していなかないとって

再認識した

喜ばしい出来事でした

Hiro Asari